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【内部監査】初度監査にあたり事前にチェックすべきこと


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はじめに

内部監査においても、近年M&Aの増加にともなって初めて監査する(初度監査)機会も増加してきています。

M&Aの検討段階からリスク管理の観点から積極的な内部監査も参加している事例も増加しています。

 

内部監査の担当者が、初めて往査する前に準備している段階を想定してチェックすべき重要な資料について解説したいと思います。


事前に確認すべき資料

  • デューデリジェンス資料
  • 対象会社のHP
  • 役員履歴
  • 決算書、勘定科目明細、税務申告書、総勘定元帳…いずれも最低2年分

実際の初度監査は、確認すべき事項が多く、また前任者がいなく監査調書等の引継ぎがない場合が多いため、実際に現場に往査する前の事前準備が重要となります。

 

上記以外にも事前に確認できる資料は多く存在しますが、あえて重要だと思う資料を書き出してみました。

デューデリジェンス資料

M&Aで買収した場合には、通常、デューデリジェンスが実施されます。

デューデリジェンスは、買収側がM&Aを最終判断するにあたり、コンサルティングファームや公認会計士などに依頼して実施する調査で、財務、法務、ビジネスなど分野に対して実施されます。

 

デューデリジェンスで使用する資料は、内部監査と範囲が重なる部分も多く、概要を把握するには非常に有用です。

 

ただし、デューデリジェンスを実施しているコンサルティングファームの経験、知識にもばらつきが多く、また買収側の影響も受けやすいため、デューデリジェンス資料を検証するようにみることが重要となります。

 

対象会社のHP

対象会社のHP(ホームページ)は色々な情報を提供してくれます。

ITのリテラシーや広告に対する考え(HPのアップデート状況など)、経営方針、製品情報、事業展開の状況など、本当に多くの事を知ることができます。

 

HPのアップデートが長らくされていないような場合、何らかのトラブルを抱えていることも多く留意が必要です(予算、人員の不足)。

 

内部監査担当者の慣れも必要な部分であり、初度監査に限らず初めて子会社などに往査する際に事前にHPを確認し仮定を持ちながら実際に往査することで情報のとり方も磨かれると思います。

 

他にも、転職サイト、掲示板でも対象会社の情報をとれる場合が多く、事前に確認することをお勧めします。

 

また有料になりますが、開示Netに登録しておけば、有価証券報告書の検索がスムーズに行えるため、取引企業、役員、株主などのチェックがスムーズになります。

 

役員経歴

役員経歴に限らず、主要株主や役員以外の経営幹部などの人に関するチェック項目は、会社の実態を把握するためには重要な情報となります。

特に役員経歴については、会社が現在に至るまでの過程や企業文化を反映することも多く重要な確認項目となります。

 

決算書、勘定科目明細、税務申告書、総勘定元帳…いずれも最低2年分

会計資料は、会社の概要を把握するためには、非常に効率的なツールとなります。

特に、決算書、勘定科目明細、税務申告書は重要な資料で、複数年分を比較することによっておおよその会社の状況はつかめると思います。

現場での作業を効率的に行うためにも、事前に目を通しておくことが重要な作業となります。


内部監査支援専門

公認会計士(CPA)・公認内部監査人(CIA)・公認情報システム監査人(CISA)・公認不正検査士(CFE)・税理士

代表 小田陽一
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